Awaji Food Research Instituteは、あらゆる視点で「食」を研究、アーカイブし、50年先の食文化の創出に向けて学ぶ場を提供し、行動し続ける場です。
これまで、私たちは淡路島で食に関するリサーチを行ってきました。食をとりまく環境や経済の仕組みはとても複雑です。「食べる」という行為に多くの人や企業が関り、どのように生産し、運ばれ、調理されているのか、食べられているのか。それぞれが互いに分断され分かりにくい環境になっています。個々の役割を担う人たちは、その道のプロとして切磋琢磨している方が多くいます。ただ食にまつわる環境全体でみた時には、その分断が知らない間に歪なものを生み出していることも多くあります。
一方で「食べる」という行為そのものはとてもシンプルなものです。では、食べる時に感じる「美味しさ」はどこから来るものなのか。食材を育ててくれた人、料理を作ってくれた人の心遣いや想い、器やカトラリー、空間のしつらえ、土地や自然の恵、そして誰と食べるのか。単純に味だけでない要素が多くあることは確かです。一つの食材、一つのプレートから読み取れる「美味しさ」は、それを目の前にした人の知識や経験とともに、「食」とどう向き合うのかによって無限に増やせるものなのかもしれません。
私たちがリサーチしアーカイブする情報で、そんな「美味しい」を感じる要素に新たな切り口を増やすことができれば、こんな嬉しいことはありません。これは食に関わる、生産する人、届ける人、料理する人、食べる人、すべての人に向けての要素であり、それぞれの「美味しい」の解像度をあげることにつながるものと信じています。
20年で地域は大きく変わります。 淡路島もこの20年でそのイメージも環境も大きく変化してきました。では次の20年、淡路島に「食」を通してどのような変化をもたらすことができるのでしょうか。
さらにいうなら50年先にどのような「食文化」をつくることができるのでしょうか。文化を形成するまでに、行動、習慣、文化という流れがあるとして、まずその行動をおこせる場をここにつくっていきます。私たちだけでは難しいことばかりです。この場を通して時間をかけて、一緒に「美味しい」の解像度を高め合える仲間を作っていけたらと思います。
たくさんの「美味しい」を感じられる未来へ。
淡路島は東京23区ほどの面積がある大きな島で、東は大阪湾、西は瀬戸内海、南北は鳴門海峡と明石海峡など多様な海に囲まれ、海と山がすぐそばにあるなど、自然の循環がよく感じられる島です。
島の地質は中央構造線、六甲断層帯など複数の地質からなり、そこから生み出される複雑な自然環境の中で、私たちがどのように食を生産し生きているのか、大きな視点で食を感じられる場所でもあります。
これらの環境から生み出される食は、太古より御食国とよばれ、海産物にあふれ、塩、魚をはじめ水まで献上するなど、食の島として知られてきました。現在でも農業、畜産、水産業で多くの生産者が様々な考えのなかで食材を生産しています。
また、洲本市街地など周辺に農村、漁村が隣接した街もあり、多くの飲食店でさまざまな想いのもと、食が提供されています。この立地だからこそ、感じられるもの、学べるものがあります。
画像出典:国土地理院 地理院地図
株式会社シマトワークス代表取締役。神戸市出身。 大学卒業後フリーランスで建築設計を行い、淡路島で活動。2007年より東京で設計会社に勤務。その側ら、東京や淡路島でイベント企画を行う。2012年、島に移住。2014年「シマトワークス」として独立し、島を拠点に観光、人材育成、コンサル等、幅広く活動している。
淡路市出身。 出版社にて雑誌編集/ライター業を経て、EC事業会社へ転職。新規事業/マーケティング職を経験し、現在は独立して記事/Webサイト/動画などのコンテンツ作りや、中小企業のブランディング/マーケティング支援をする側ら、淡路島と大阪の2拠点生活を通じて『地元の魅力を伝える』活動中。
明石市出身。 大学にて建築を専攻後、東京で広告会社に入社し、企業のブランディングや広報活動に携わる。その後、都市デザイン・リノベーションまちづくりの領域から各地のプロジェクトに従事し、 2021年に独立。"地域の価値の編集と発信"を軸に、地域の事業者のブランディング戦略や事業企画、クリエイティブ制作、プロジェクトマネジメント等に幅広く携わる。2022年~淡路島在住。
大阪府出身。 大学卒業後、靴下専門の製造小売業にてスーパーバイザー、商品企画、販促マーケティングを担当。ブランドと顧客をつなぐ現場で、ものづくりと伝え方の両面から経験を重ねる。2021年より兵庫県洲本市の地域おこし協力隊として、土地に根ざしたプロジェクトの企画運営に携わり、任期後も淡路島に暮らし続ける。 現在は、研修プログラムの設計・運営を手がけながら、夫とともに洲本市内の空き家を再生した交流拠点のリノベーションと運営を行う。 また、植物と香りのもつ力を体感へと落とし込むブランドを主宰。調香、商品開発、ワークショップを通じて、淡路島から、人・場・香りをめぐるストーリーを編集し、発信している。
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